西洋鏡*(中国映画)
今期の大学の授業で中国映画の授業を受講しています*
この間おもしかった映画を観なので記事にしたいと思います*
( *ネタバレ注意です )
タイトルは 「西洋鏡(映画の夜明け)」です。
2000年に制作されてもので、アメリカと中国が合作して作った作品です。
とってもステキなタイトルですよね(*´ー`*)
映画はタイトル通り、中国映画の始まりをストーリーとしたものです。
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時は20世紀初頭で、中国では京劇が全盛期を迎えていた頃です。
主人公のリュウは北京の大きい写真館で働いている青年です。リュウは写真を撮る腕があり、主人にも信頼されていました。
そんなリュウに大きな出会いが2つ訪れます。
1つめはリュウの恋人リンとの出会いです。
ある日、当時北京で1番有名な京劇俳優のダンがお店に写真を撮りにきました。その時ダンは養女を連れてきました。リュウは後にこのダンの養女のリンに恋をするようになるのです。
そして2つめは、中国に映画技術を持ち込んだ
レイモンドというイギリス人との出会いです。
元々好奇心旺盛なリュウはレイモンドの映像を観て、強く興味を抱きます。
しかしレイモンドは本気で商売で映像をやっているため、簡単にリュウにその技術を教えません。
またリュウは映像と対立する、自分の写真館と、恩人である主人の間に挟まり苦しみます。
また映像技術という新たな娯楽文化が普及されることにより、京劇の立場も危うくなります。
リンにとって京劇はとても大切な存在なので
リンとの間にも小さな溝ができてしまいます。
そんな時、リュウに金持ちの寡婦との縁談の話が持ち出されるのです…
縁談を断ろうとするリュウを見て、リュウを男手一つで育てた父は縁を切ろうとします。
恋に悩むリュウを見て、最初は反発していたレイモンドも、妻に裏切られた過去を打ち明け、
次第に2人は仲良くなり、友情を育んでいきます。
後に写真館を辞め、レイモンドと映像を始めたリュウは映像を通して北京に新しい文化の風を吹かせます。
最初は抵抗していた街の人々も次第に映像に興味を抱き、みなの新しい娯楽となっていきました。
最後は、寡婦との縁談を断り、父とは絶縁されてしまいますが、リンとは仲直りします。
元職場の写真館で京劇俳優のダンを映像に残し、円満に映画は終わります。
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「映像」という文化を通して、当時の中国社会、街並み、人々、そこに生きた青年の恋愛、家族、仕事、将来の悩みや葛藤、そして外国人との友情、
たっくさんの要素が取り込まれていて、
見終わったら心が温かくなる映画でした。
因みに中国で最初に映像になったのは京劇の三国志の題目の「定軍山」なので、とても史実に近い映画だと思います(^ ^)
また劇中はよく西洋の音楽をBGMに使っています*
中国映画を観ているのに、どこか西洋の映画を観ている気分?
冒頭の街並みが白黒からカラーに変わるシーンなど、
様々な文化の変化、混合を取り入れいる映画なので、いろんな楽しみ方ができると思います*